ポンミのエンタメ備忘録ブログ

日々観たり読んだりした備忘録

子宮頸がん・円錐切除手術受けてきた④

入院2日目(手術当日)

いよいよ手術当日。
昨晩21時より絶食、飲水は朝6時まで。
昨日看護師さんに、朝6時に声をかけに行くので
その時最後にお水の確認するね、と聞いていたので起こしてくれるものだと思って
目覚ましなどはかけなかった。

でも朝6時に声はかけられず、気づいたら朝6時8分。やばい、と思って水を飲む。
なんとなくわかってきたけど、病院の予定ってたまにアバウト。
やっぱり患者さんを相手にしているので、診察時間や処置の時間が読めなかったり
看護師さんの人数が少なかったりすると、対応に追われてしまったりするらしい。

手術は9時からの予定で、病棟を出て外来棟に行き、そこに手術室があるらしい。
朝6時過ぎに目は覚めたものの、8時半に着替えるまで特にやることもないので
ウトウトしたり、適当にテレビを観たりして過ごす。

ちなみにテレビは1000円で10時間のテレビカードだった。
私はポータブルのテレビを持っていたので持参したが、昨日試したところ電波が悪いのかあまりきれいに観られず
今日がずっと寝たきりになることを予測してやっぱりテレビカードを買っておいた。

8時半になり、手術着に着替える。
手術着は前開きのもので、肩や脇もスナップボタンがついているのでサイドからも開けるものになっている。
上半身に下着はつけず、昨日買った使い捨てTショーツを履く。
足には血栓を予防するために、いわゆるメディキュットのような着圧ソックスが渡されていたので
こちらを装着。履くの大変だから、と言われていたけれど着圧ソックスに慣れている私は難なく履けた。

手術に向かうには人体以外のものは全て外さなくてはならない。(かつら・入れ歯なども)
私は普段はコンタクトなので眼鏡をつけて、あとはマスクを装着して看護師さんと共に手術室に向かう。
普段は不織布マスクを使っているけれど、カサカサしたら嫌だなぁと思い
初めてアベノマスクを装着!肌に優しいガーゼマスクはこんな時ぴったり。

私の病室は病棟の5階だったが、2階の連絡通路まで降り、隣の外来棟の3階の手術室までスタスタと向かう。
帰りはストレッチャーで帰ってくると聞いているけれど、結構距離ありますよね?などと看護師さんと話しながら
手術室到着。

入ってみるとよくドラマで見るような、先生が石鹸で手を洗う場所があり
その向かいにあるベンチにいったん座らされて、昨日の麻酔科医やオペ看護師などが次々に挨拶に来る。
9時は朝イチの手術らしく、病院側も人がいっぱい。さわやかな音楽が流れ、ストレッチとかしちゃってる。
恐らく同じ時間帯に手術するんだろうという他の患者さんも来て、隣に座ったりしている。

そしてシャワーキャップのような帽子をかぶせられた後、さあ行きましょうとなり
いくつか手術部屋が並んでいたけれと、一番奥の手術室に通される。
手術室広~い!天井にはハチの巣みたいなライトがあり、これまたテレビドラマみたいだなぁなんて思いつつ
手術台に横になるように指示を受ける。

ここからはもうあれよあれよという間に進んでいく。
心電図・自動血圧計・酵素モニター・点滴の針などのセッティングで、胸・右手・左手と全部別のことが
わちゃわちゃと進んで行き、完了したら麻酔に移る。
横向きに寝るように言われ、昨日から説明されていた例の「エビ」になって体を丸める。
昨日オペ看護師に言われていた恐怖の局部麻酔がくるーー!!と身構えたが
はっきり言ってそんなでもなかった。痛いは痛いけれど、麻酔の効きが早く、痛い時間がすごく短いので
思ったより全然辛くなかった。これならインフルエンザの注射の方が痛いときがあるかな。

続いて本番の麻酔注射行くよ!押される感じしまーすと言われ、グーっとなにか背中を押される感じがあり
しばらくするとだんだんと右足がポカポカして温かい感じになってくる。
これは右半身が下になっていたので右側に麻酔が聞いてきた証拠で
そのあとはあおむけに直り、両足に効かせていく。
下半身はポカポカから正座して立ったときのようなしびれになっていった。

麻酔科医が氷を持ってきて、麻酔の確認のために体に当てていくので冷たかったら教えてと言われる。
その時、下半身は全く感覚がなくなると思っていたが、感覚は残るらしい。
しかし、冷たさを感じないということは痛覚がないので、痛くないよ、とのこと。
だんだんと麻酔が効いて、当たる感覚はあるが冷たさを感じなくなってきてはいたけれど
まだ左のお尻の部分とみぞおちに冷たさを感じるので、そのことを伝える。
同時に胸の前では帝王切開の時のような、なんていうんだろう、下半身が見えないように幕が作られ
また同時に、もう眠れるお薬入れてるからね~と伝えられる。


その後。
声をかけられて目を覚ますと、手術は終わっていた。
気がづかないうちに眠っていたらしい。お尻がまだ冷たいような気がすると伝えた時は
マジ痛かったらどうしよう。。なんて考えていたけれど、全く、なんの痛みも感じなかった。
ストレッチャーにコロンと移され、ガラガラと病室へ帰って行く。
しかも押してるのはついてきてくれた看護師さん1人だった。
行くときは長い道のりだな~なんて思っていたけど、まだ眠気が強く、ぼーっとしながら運ばれ
あっという間に病室に着いた。
そしてまた自分のベットにコロンと移され、ここから安静となる。

看護師さんに時間を聞いたら10時15分。
いろんなことがあったけど、たったの1時間15分で戻ってきたのだ。はや!!!
ここからまだウトウトして、次に起きたのは12時半ぐらいだったかな。
恐らく尿管がついているけど、下半身麻酔が効いているのでほぼ感覚なし。
両足のひざ下には血栓予防のためのポンプが装着されているのは振動や音でなんとなくわかる。
そう、腰椎麻酔のいいところは術後の下半身の感覚がないところらしい。
静脈麻酔でも腰椎麻酔でも、術後はベット上で安静にしなくてはならないらしく、尿管を付けるのも一緒。
でも、腰椎麻酔は尿管による違和感が麻酔のせいで感じにくい。
これは良かった。
尿管を付けたのは人生で初めてだけれど、意識しなくても自然に出るものなのだと初めて知った。
あまりにもしている感覚がないのでしていないのかと思ったけれど、しっかり出ていた。


午後になり徐々に上半身はなんとなく動かせるように。
そして不安に思っていた食料問題だが、看護師さんに聞いたところ
今コロナで面会が全面禁止だけれど、差し入れはOKとのこと!!
友達に連絡をして、パンとお菓子と雑誌を入り口に届けてもらえた。ありがたい!!!

飲水は看護師さんにお腹の音を確認してもらってから開始となる。
私は15時ごろだったかな?麻酔が切れてお腹が動いたのを確認しないと吐いてしまうので
必ずお腹の音は確認しないといけないらしい。
しかし、術後は腰椎麻酔の影響で明日以降頭痛が起きる可能性があるため
この日は頭を度までしか上げられない。

看護師さんが吸い口を持ってきてくれたけど、事前に用意しておいたペットボトルのお水にストローを差し込んでもらい
なんとか飲んでみる。
まだまだ夕飯の時間まであと3時間ぐらい・・・・
病院にいる時は手術タイム以外は時間が長く感じたな。
枕が違うせいか、眠っても1~2時間おきに起きてしまうし、しょっちゅうトイレに行きたくなった。
とにかく横たわったまま何もできないので、携帯をいじり、LINEや仕事のメールを返したり、映画を1本観たりして過ごす。

ごはんの18時前にはだんだんと下半身の感覚も戻ってきて、ひざは立てられないものの、寝返りのように左右になんとなく動けるようになる。
しかし、感覚が戻ってきたと同時に、尿管の違和感なのか患部の傷口なのか、少しジンジンと痛みを感じるようになってきた。
生理痛ぐらいの痛みだけど、これがもっと大きくなったら嫌だな~と思い、早めに痛みを訴えることに。
看護師さんが来て、痛み止めは点滴と座薬があるけど、点滴は眠くなるお薬が入っているから
ご飯中に眠くなるのもあれだし、座薬がいいんじゃない?と勧められる。

座薬。。。
これまた人生で初めての経験。お尻から入れるアレですよね?と拒否反応を示す私に
看護師さんは全然平気だよー!一回試す価値あり、とおススメしてくる。
看護師さんのおススメを聞いて、しぶしぶ座薬にチャレンジすることに。
さー入れるよ~片足ひざ立てられる?と聞かれ、あおむけのまま片足のひざを立てると
手際よくパパっと挿入してくれた。一瞬の違和感の後、まっったく違和感がなく
ね?言ったでしょ?と看護師さんが優しく微笑んでた。座薬クリア!!


そして18時、いよいよ昨晩以来の待望のごはんーーー!!
しかし例によって頭が30度しか上げられないため、どうやって食べるの?状態に。
看護師さんの「みんな横から食べてるよ」というアドバイスをもとに、ご飯を頭の横のテーブルに置いてもらって
横を向いてスプーンでなんとか食べることに成功。

相変わらずヘルシーな内容のご飯を完食し、それから何となく動画を観たり
差し入れされたパンやお菓子を食したりして21時の消灯を迎えた。
消灯時に痛み止めの点滴をしてくださいとお願いする。
痛み止めの点滴導入。眠れるお薬が入ってるって言っても、携帯見たりテレビ見たりしたら
目が冴えちゃうから必ず眠れるってわけでもないよ?と言われていたけれど
かなりぐわ~んとくるものがあり、ごはんの時にこの点滴しなくて良かった、、と看護師さんの的確なアドバイスに感謝した。

この日はこの点滴に便乗して早く入眠。
入院3日目に続く。

子宮頸がん・円錐切除手術受けてきた③

入院1日目

いろいろあってようやく入院!

入院予定時間は14時。
仕事が終わらず、前日は終電&家に帰ってから4時まで、9時ごろ起床してから
11時半ごろまで最後に追い込み、それから速攻でシャワー、入院準備、掃除を息つく間もなくこなし
家を出て病院に向かいながら昼食のためCoCo壱に飛び込み、最後のシャバの飯とばかりに
カツカレー野菜トッピングをかっ込む。

急いでタクシーを捕まえ、病院へ向かい、なんとか約束の時間ぎりに到着。
あ~早くダラダラしたい、、ゆっくりしたい、、寝てないし疲れたよーー。

しかしここからしばらく忙しい。
入院センターなるところで手続きを終え、担当の看護師さんが迎えに来た。
そして腰椎麻酔をするためなのだろう、腰のレントゲンを撮らなくてはならないと言われ
レントゲン室に連れていかれる。
人間ドックとは違ってやや詳しめにレントゲンを撮影し、それから病棟へ。

私の部屋は6人部屋だったけれど、結局私1人だった。恐らく妊婦さんたちとは
ベットの場所が分かれているのだろうか、産婦人科内で東棟西棟みたいな感じで分かれており
私側でも10室ぐらいあるようだったが、入院患者が少なそうで、みんな大部屋に1人状態な感じだった。

窓際のベッドに案内され、ロッカーなどの説明を受ける。
じゃあ荷物でも広げるか~とやっていると、薬剤師さんがやって来て問診。
また少しすると今度は採血をする人がやってきて、結構な量の血を採られた。

そうこうしてると、麻酔科へ行けと指示があり、少し離れた麻酔科へ行った。
麻酔科医の先生より、手術時の麻酔について説明がある。
最初に局部麻酔をしてから、本チャンの麻酔をするということ。
腰椎麻酔をするときには「エビ」のように丸くなること、と言われる。
また、この後の食べ物飲み物については、明日の麻酔のために
乳製品は飲食禁止、飲料水は水かお茶と指示を受ける。
コーヒーはありなんですか?と聞いたところ、うーん、、ブラックならいいのかな~、、乳製品がダメだから
ミルクが入っているものは飲まないでと言われた。

その後、オペ看護師からも説明がありますと言われ、オペ看護師がやってきて説明があったけれど
ほとんど麻酔科医の先生と同じ話で、なんの説明なんだろう。。と疑問になった。
同じ説明なので早く終わらせたくて「それ、さっきもう聞きましたよ」なんて
反抗的なことを言ってしまい、「明日の手術、テキトーにされたらどうしよう。。」なんて
大変失礼なことを考えたりした。
オペ看護師からの唯一新しい情報とすれば「局部麻酔が痛ったいんですよ」と
私を怖がらせることを言っていただけだった。

麻酔科が終り、病棟へ。看護師さんには15時半~15時45分の間に立会人のお友達を
外来に呼んでおいてと言われ、近くに待機していた友達はすぐ到着してくれた。
しかし、先生の外来診察が終わったら最後に私の診察と説明らしく、
16時頃までなかなか呼ばれず、その間看護師さんから入院のスケジュールの説明を受け
ようやく荷物をいろいろと片付けることができた。その間に手術着のレンタルもした。

ようやく診察に呼ばれ、まず明日の手術前のチェックを行い、続いて友達と共に手術の説明。
ここまで終わって17時半前になっていたと思う。
18時には夕食で、その前に18時までの売店に行って必要なものを購入しなくてはならない。

売店に行き、夜用ナプキンのようなものと、マジックテープで前が開く
ショーツのようなものを購入。(入院に必要)
その他、飲み物(水・ほうじ茶)とじゃがりこと、忘れてた携帯用のイヤホンを購入。
ここでイヤホンのこと思い出して本当に良かった。。
TV用のイヤホンは持ってきたけれど、iPhoneにはつなげないので、別に持ってくる必要があったのだ。
実は先生の説明の最中にそれを思い出し、途中から話半分になってしまっていた。。笑

買い物を終えて病棟へ。
シャワーの時間を決め、夕食が出てきたが、これまた、かなり、ヘルシーな夕食だった。。。。
いや、この日はまだいい方だったな。ごはんがひじきご飯だったし。
でも、おかずの量が少ないのよ。。

先ほど買ったじゃがりこは夕食後食べてしまった。
この日、食べ物を食べていいのは21時まで。飲水は明日の朝6時まで。
その後は絶食となり、次回ご飯を食べるのが明日の夕飯18時となる。。。

明日、点滴するだろうけど、腹は減らんのか。
そして明日、18時にようやくご飯が与えられるがこの少ない量で、その次の日の朝8時までご飯は来ない。。
その間、14時間も空いてるよ。睡眠時間にしちゃ、長すぎないか?
そして術後の私は下半身不随だ。聞いたら腰椎麻酔じゃなくても、術後はベットから降りれないらしい。
なので食料の買い出しには行けない。

動けない上におなかが空いたらどうしよう。
念のため聞いてみたら、売店以外に食料が手に入る術はなかった。。
売店はすでに閉まってしまった。あーなんでじゃがりこ一個しか買わなかったのさ!!

そんな不安を抱えた手術前日。仕事をギリギリまでやってた疲れですぐ寝れるかと思ったら
案の定すぐには眠れず、持ってきた漫画2冊を初日で読み終わってしまった。

次の日(手術日)へ続く。

子宮頸がん・円錐切除手術受けてきた②

手術に至る前の経緯について(後編)

7月に予定していた手術は金曜日で、木曜日が入院の日だった。
6月末に生理があり、手術予定日は生理から20日後ぐらいなので
生理にはぶつからないはずだった。

しかし。
前回の生理から2週間後、手術の3日前になぜか出血が。
始めはたまたま出ただけなのかな?ぐらいのほんのちょっとした量だったのが
手術2日前にはもはやナプキンなしではいられない量になった。
明後日手術なのにどうなるの…?!?!
この時は不安で不安で、もはや仕事が手についていなかった。
病院に電話したら、ナプキン使わなきゃいけない量ということは
もはや手術は無理そうだな~という雰囲気。
すぐに延期の日時を提示してきたけど、自分の中では
もう会社にも言っちゃってるんだから、とにかく手術してほしーーーい!!という気持ちでいっぱいで
明日入院までに止まればやってくれますか?などと粘り、
とりあえず入院手続きの前に診察をしてくださいということに。

手術もして欲しいのはもちろん、なぜこんな意味不明の出血が起こっているのかとても怖く
別の病気?なんなの?と仕事中も検索が止まらなかった。
電話口では先生は「わからないけど、頸がんで多量の出血があるってことはないから。」とだけ言ってくれた。
この時いろいろ探したけど、生理中に円錐切除手術をしたという方のブログを発見し
その方は手術直前でなったようで、えいやっとやったらしいけど、私の場合量はどうなんだろう、、
先生にもよるよなぁ、、、と悶々と考えた。

状況が状況で、男性の上司に「不正出血があって入院延期かもしれないです」と事前には伝えづらく。。。
(そもそも子宮頸がんの手術が何かあんまりわかってない様子)
万が一、次の日出血が収まってきて手術できる状況になったとしても
立会人がいないとどうしようもないので、悪いけど母には来てもらうことにした。

そして次の日。
出血は勢いよく出ており、特に少なくもなっていなかった。
母に来てもらい、念のため入院の準備も持って病院へ。
じゃ、どのぐらいの出血か見てみよう!と言ってくれた時は、
あ、量によってはいけるのかな?と期待したけれど
診察したら速攻で「ムリムリ!」と言われ、完全に希望は消え去った。

出血の原因は「わからない」
ただ、前回の生理がかなり少ない量ですぐ終わってしまったので、
それが関係しているのかも知れないね、と。。

あー早く手術してしまいたい。しかし次回の手術の空きは8月頭で、もしかしたらまた
生理がぶつかっちゃうんじゃない…?という日程に。
しかし、もう早いとこ済ませたい気持ちでいっぱいで、8月の頭に手術を予定することにした。

この病院の婦人科の手術日は水曜と金曜日らしく、予定が詰まっているため、その日がダメだったから
ハイじゃあ来週にしよっか、というわけにはいかないらしい、、

そんなわけで8月頭に手術をすることに。
しかし。

案の定、生理さんが入院前日にやってきた・・・・
大丈夫、いけるいけると思って前日まで自分の身体に言い聞かせて過ごしてきたのに。。。涙
自分でも思ったけど、口に出さないようにしてたのに
「体が嫌がってるね」って2人ぐらいに言われて、どうしようもない気持ちになったなぁ。。


今回はあきらめて母には来てもらわず、入院日に病院へ行って生理が来たことを伝え
次回の日程を決めることに。
提案された日にちが8末と9頭と9/15。相変わらず直近の日は予定が詰まっているらしく
早めの8末と9頭にしたいけれど、この日にちだとまた生理がぶつかりそうで怖い。

そうすると、、9/15?
ずいぶん先でなんだか笑っちゃいそうになった。だって最初は7月で、、そもそもレーザーで5月で、、
なんだよもーー。。。誰に向けていいかわからないやるせなさ。
自分の身体の生理のリズムもわからなくなり、先生に「またその日程でも出血したらどうします?」と聞いたら
「一応予定的には違う日だから、それ言っちゃったら何もできなくなる」と言い
「今からホルモン剤飲んで、確実に次回の生理を起こさせよう」という初めての提案が来た。

なんだよ!もっとその技早く出してよ!という気持ちになったけれど
1回は生理が当たることがあっても、2回当たるということは殆どなかったらしく
手術前の3週間はホルモン剤は飲んではいけない決まりらしい。
今回、手術予定日がかなり先に設定したことでその技が使えるらしい。

ホルモン剤を飲むということで、ただ待つよりかなり気持ちは落ち着いた。
お盆中から12日間連続で飲み、9月頭にキッチリ生理さんがやってきたので「おし!」と
心でガッツポーズ。


長い期間を経て、9月の手術を迎えることとなった。
また、立ち合いの件でも、両親がコロナ感染者の増加が激しい東京に行きたくないということで
フリーの仕事をしている友達に頼むことになった。
コロナがこれからどうなるかわからないけれど、身内じゃない人が手術に立ち会う場面も
増えてくるんじゃないかな?と思った。

こうして書いてみると入院まで本当にいろいろあったなぁ・・・
次からは入院へ!

子宮頸がん・円錐切除手術受けてきた①

本来のブログテーマとは違う内容の投稿だけど、自分が手術を受ける前に
不安で経験した方のブログや投稿を探して読んでいたので
この投稿も今後受けられる方の誰かの参考になればと思って記載しておきます。

※あくまでも私の体験であり、病院によっては処置が違うこともあるかと思うので
ご了承頂いた上でお読みください。

手術に至る前の経緯について(前編)

人間ドックの子宮頸がんで引っ掛かり、精密検査の指示を受けて近所の婦人科クリニックに
紹介状を書いて頂き、大きな病院で精密検査を受けたのが一昨年。
去年の人間ドックでまた引っ掛かり、昨年の検査で子宮頚部に中度異形成の診断が出た。
中度異形成の場合、まだ早急な手術を必要とせず、軽度異形成に戻る場合も多いし
(あくまでも私の病院での説明)
中度異形成であれば、レーザーで表面の細胞を除去する手術となる。
3か月後もう一度検査をして、その時の診断で手術するかどうか決めてもいいんじゃない?ということで
確か今年の3月ごろに再度検査をした。
結果、やはり「中度異形成」だったため、レーザー手術を希望。
レーザー手術の場合は1泊2日となるが、仕事が若干暇になるGW明けの日程を設定した。

しかし。
レーザー手術といえど手術は手術なので、病院は身内の手術説明と立ち合いを求めており
今年の5月と言えば、コロナで緊急事態宣言真っただ中。
私は1人暮らしの独身で、近くに身内はいない。
両親は関東内の実家に住んでおり、妹も地元でまだ幼子2人を抱えており、もちろん手術ということで
大変な事態ではあるものの、そんなに急いで今やらなくてもいいんじゃない?というテンションになり
5月の手術は7月に延期することにした。

しかも。
通常は静脈麻酔で全身麻酔をかけるものの、その時期病院では静脈麻酔をストップしていた。
静脈麻酔は呼吸管理が必要となり、口内に管を通すため、コロナの飛沫感染を防ぐという目的らしい。
(おそらくドラマで見るような、口に何か管を当ててスーハーしているやつのことだと思う)
じゃあ麻酔はどうするんだというと、腰椎麻酔という下半身のみの麻酔となるらしい。
腰椎麻酔になると、術後もほぼ一日下半身が動かず、さらに術中は意識がある状態と聞いて
(実際は術中眠ったような状態にしてくれた)
私は完全にビビってしまった。
でも7月になればいろいろとコロナの状況も変わっているかも知れないし、
そしたら静脈麻酔も解除されているかも知れないと、ふんわり期待していた。

しかし延期は良いものの、3月に頸部を検査してから3か月経ってしまうので
6月にもう一度今の状況を確認しようということで、再度精密検査(コルポスコピー)をすることに。。
そして7月初め、術前の身体検査(採血・採尿・心電図)と6月のコルポの検査結果を聞きに病院へ。
その時の診断で、「中度異形成」だった状態が「高度異形成」に進んでいることが判明。
従って手術もレーザー(1泊2日)→円錐切除手術(4泊5日)へ変更を余儀なくされた。


切るのかよ~・・
正直ショックだったけど、、病状が進んでしまったことについては、あまり深く考えないようにした。
他の病院ではもっと短い入院期間で処置するところもあるかも知れないけれど
私の病院では円錐切除手術の場合、4泊5日の入院期間を定めていた。
日程によっちゃ結構長く仕事を休まなくてはならない。


<麻酔の問題>
7月の手術では静脈麻酔禁止は解除され、静脈麻酔か腰椎麻酔か選べるようになっていた。
しかし静脈麻酔希望の場合、プラス1日前に病院に行き、コロナ検査を受けなくてはいけないらしい。
朝病院でコロナ検査を受け、約1時間後に結果発表。
陰性ならそのまま自宅に戻り、次の日の入院まで待機。※出社してはいけない
陽性ならそれなりの対応を。※入院?自宅療養?どちらにしろ手術はできない!
麻酔については母親に相談した結果、もし万が一コロナになっていたら手術が延期されるし
プラス1日拘束されるので、腰椎麻酔が良いんじゃないかという結論になった。(下半身動かないの怖いけど・・)


<立ち合いの問題>
母親が来てくれることになった。しかし7月と言えば東京のコロナ感染者がうなぎのぼりだった頃。
父が糖尿の持病持ちで、めちゃくちゃ自分の健康に心配性な性格であるので
一緒に住む母が東京に来ることはかなりの一大事だった。
まず入院の日(手術前日)に一緒に手術内容の説明を聞く。
そして手術当日に何かあった時のために立ち会う、というのが母の予定。
ホテルには泊まりたくない、というので私の家に泊まってもらうことに。
地元からの高速バスでターミナルに到着後、タクシーで私の家へ。
そして午後一緒に病院へ行き、母だけが私の家へ帰宅、次の日の朝に病院に来る予定になった。


いろいろお膳立てした7月の手術。
しかしここで思いもよらないことが起きた。
手術に至る前の経緯について(後編)へ続く。。

箱入り息子の恋(2013年)

箱入り息子の恋 あらすじ 鑑賞メモ

彼女いない歴35年の35歳・市役所に勤める天野雫健太郎星野源)。
極力人付き合いを避け、仕事の日もお昼は家に帰って食事。趣味は貯金。家に帰ってからはゲームをして、家と仕事の往復の日々を過ごしている。
そんな息子を見かねた両親は、代理お見合いパーティーに参加し、そこで出会った夫妻の娘・奈緒子(夏帆)とお見合いをすることになる。
健太郎奈緒子は偶然にも街で一度会ったことがある間柄だったが、お見合いの席で奈緒子の目が不自由だということを知る。
平凡以上に平凡な健太郎奈緒子の父親(大杉連)は非難し、こんな欲のない男に娘はやれないとお見合いを中止しようとするが
健太郎奈緒子はお互いに惹かれ、父親には内緒で交際を進めていく。

感想(ネタバレあり)

ほとんどあらすじ未読で観たが、タイトルからしてもっとコミカルな内容かと思っていた。
もちろん、クスリと笑わせてくれる場面もあるのだけれど、意外と後半シリアスな展開になるので驚いた。
容姿が悪く(と自分で思いこんでる)赤面症で人と目を合わせて話せない健太郎は、見た目で判断しない(目が見えないのでできない)奈緒子と
心を通わせていく。
健太郎は元々優しい人だったようで、奈緒子にとても丁寧に優しく接していき、目の見えない奈緒子は健太郎の優しさに惹かれていく。
恐らくほとんどを家で過ごしている奈緒子は全てが新鮮。吉牛や立ち食いそばなど、日常にありふれた場所で楽しく過ごす2人はとても微笑ましく
表情のなかった健太郎には笑顔溢れ、人のために何かしたり、父親に認めてもらえるように仕事に意欲を見せていく。
人を好きになったことで、初めて生きるということを実感しているようだった。

しかし交際が父親にばれて、道端で言い争いをしている間に奈緒子が車に轢かれそうになり、健太郎がかばって重傷を負うことになってしまう。
この父親が正直やっかいものである。
娘を誰かにもらって欲しいが、その相手はやり手の社長の自分のように仕事ができる男でなくてはならないようだ。
娘を想うあまりに、変な奴(仕事も生活もパっとしない男)にはやれない!と考えているようだが
仕事が忙しく、趣味にもいそしんでいるような男性は、目の不自由なお嬢さんとの生活は難しいのではないですか?と
当たり前のことを思ってしまう。
むしろ健太郎のように、特に友達もおらず、特に趣味がなく、特に仕事で遅くなることもない男性ならば
奈緒子と一緒にいる時間が多く、奈緒子ファーストになれるのでぴったりのカップルなのだ。

重傷を負った健太郎の病室で、今度は健太郎の母親(森山良子)が息子を想うあまりに、障がい者奈緒子に向って
「あなた耳まで悪くなったの?聞こえなかった?お引き取りください」とひどいセリフを言う。
ええ!そんなこと言っちゃうの、、と若干引いてしまうが、大事な1人息子がこの娘と出会ったおかげで大怪我を負ってしまったら
相手が障がい者だろうが何だろうが、恨んでしまうものなのかと思った。

奈緒子の父親と、健太郎の母親はどちらも子供に対する愛が強い。
どちらも子離れできておらず、自分の籠の中に閉じ込めてしまおうとしてしまう。
ある種の狂気を感じずにはいられない。

ロミオとジュリエットのように引き裂かれてしまった2人だけれど、奈緒子は1人で健太郎と食べた吉牛に来て
1人で注文し、牛丼を食べて健太郎を思い出して泣く。ここは観ているこちらも涙が出てくる。
そこに居合わせた健太郎は、やっぱり奈緒子に気持ちをぶつけようと奈緒子の元へと走るが、、、
もっと普通のハッピーエンドを望んでいたのにな。ちょっとうーん、、、という展開。
奈緒子を庇って怪我をしたのだから、もう奈緒子の父親も反対はできないだろうし、健太郎の母親だけ説得すれば良いものを
なんだか欲求の方に走っちゃった謎展開。実際、奈緒子の親だったら超怖いよ!
その後2人はどうなったのか、結婚できたのかとっても気になる。

泣けて面白かったけれど、ちょっと後味の悪さがあったので
星★★★★☆

箱入り息子の恋

箱入り息子の恋

  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: Prime Video

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よみがえる変態

よみがえる変態 星野源著 読書メモ

ミュージシャン・俳優・文筆家の星野源のエッセイ。
2011年からの3年を綴った内容。

感想(ネタバレあり)

心から励まされる本。
星野さんのことは大人計画の舞台を観に行って知ったけれど、正直あまり注目していなくて
いつの間にか歌を聴いたり、テレビで見かけるようになり、いつの間にかとってもメジャーな存在になっていたという印象。
出演ドラマや映画はちょこちょこ見ていたけれど、2012年にくも膜下出血になっていたことを知らなかった。
この本の半分以上は通常のエッセイ、後半はくも膜下出血からの出来事が綴られている。
星野源さんという人は、自分の気持ちに素直で、努力家で、優しい人だということがこの本を読むとひしひしと感じる。
そして「自分の好きなものを表現したい」という強い信念を持った人間だということがわかる。

”「一部の人だけ聴いてくれればいい」なんてつまらないことは死んでも言わない。「どんな方法でもいいから売れたい」なんて恥ずかしいことは死んでも思わない。
自分が面白いと思ったことを満足いくまで探りながら、できるだけたくさんの人に聴いてもらえるように努力する。
それが我が地獄における、真っ当な生きる道だ。生きるとは、自分の限界を超え続けることであり、生きるとは、死ぬまで諦めないことである。”

わかる人にわかればいい、なんて逃げである。手段を選ばず売りに走るのは、作り手として意味がない。
自分が良いと思うものを追求して、それを1人でも多くの人に共感してもらえるように努力する。
自分の仕事にも、いつもこんなプライドを持っていたいと思った。企業努力の神髄のような気がする。
何かの名言集に入れて欲しいぐらい、感動する文章だった。

そしてくも膜下出血になった時のこと、手術のこと、術後のこと、再発のこと、また手術・術後のことが綴られている。
神様は乗り越えられる試練しか与えないとよく言うが、この人ほど当てはまる人はいないだろう。
星野さんのユーモラスな文体を持っても、どれほど辛かったか伝わり、ユーモラスであるからこそ涙が出てくる。

”死ぬことよりも、生きようとすることの方が圧倒的に苦しいんだ。生きるということ自体が、苦痛と苦悩にまみれたけもの道を
強制的に歩く行為なのだ。だから死は、一生懸命生きた人に与えられるご褒美なんじゃないか。そのタイミングは他人に決められるものではない。
自分で決めるべきだ。俺は最後の最後まであがいてあがききって、最高の気分でエンドロールを観てやるぞと思った。”

涙が出た。でも勇気や元気が湧く。自分も思いっきり生きてやろうと思う。
確かに生きていることはつらい。悩んだり落ち込んだり、イライラしたり不安になったり。
そうか、ここは元々地獄なんだ。

”生きた実感や証というものは、その人の外的行動の多さに比例するのではなく、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するのだ。”

入院中に感じたことを星野さんはこう表現している。
病院の中は静かで変わらないように見えて、忙しく心は動いている。少しずつ少しずつ、いつもの自分を取り戻していく間に感じる感動。

自分は健康で生きていながら、無駄に過ごしてはいなかっただろうか?
日々いろんなことを感じ、モノづくり地獄に苦しみ、どこまでも自分のやりたいことを追求していく星野さんの生き方に
心を打たれた一冊だった。
そして辛いことがあったとき、この本を開いて、笑って泣いてまた生きる勇気をもらえると思うので
一生そばに置いておきたい本になった。
最後のエッセイと、あとがきも本当に最高。

星★★★★★+無限大!!

よみがえる変態 (文春文庫)

よみがえる変態 (文春文庫)

  • 作者:源, 星野
  • 発売日: 2019/09/03
  • メディア: 文庫

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翔んで埼玉 (2019年)

翔んで埼玉 あらすじ 鑑賞メモ

魔夜峰央による同名漫画の映画化作品。
日本アカデミー賞では優秀作品受賞、出演俳優が各賞を受賞し、ブルーリボン賞で作品賞を受賞している。
単純な大まかな理解では「埼玉をディスってる映画」
埼玉は東京からひどい迫害を受けており、通行手形がないと東京に出入りできず
無許可で東京に入った埼玉人は強制送還される。

東京都知事の息子:壇ノ浦百美が通う都内の有名校に、アメリカ帰りの1人の男子転校生:麻実麗がやってくる。
実は麗は埼玉の開放を願う埼玉県人。百美は麗に魅かれてしまい、自分の地位を捨て麗についていくことを決意。
2人の逃避行に都知事の執事:阿久津翔(千葉県出身)が立ちはだかり、埼玉VS千葉の抗争が始まる・・・

感想

百美は麗のキスを受けて麗に恋をしてしまうのだけれど、百美って息子だよね?とまず疑問が。
ベルばらのオスカルのように男の子が欲しかったけど恵まれず、止む無く後継ぎとして育てているとかではないのかな?と期待したけれど
そのような描写はなく、いわゆるBLだった。ちょっと苦手な世界。
(原作作者の魔夜峰央が「パタリロ!」の作者なのでその流れのか、男色系の毛色も似ている)
百美はものっすごく埼玉を嫌悪しているのに、麗にキスされただけであっさり麗についていくことを決めてしまった印象。
もうちょっと笑えるのかと期待していたが(世界観が受け入れられなかったのが大きいのか)
なんとなく話に入り込めず、なぜ埼玉と千葉が争うことになったのか意味不明だった。
埼玉も千葉も戦う相手は東京では??
さいたまホイホイや、埼玉VS千葉の河川敷での争いでお互いの出身地の有名人のカードを出し合って戦ってるのはクスリと笑えたけれど
それ以外笑いらしい笑いは感じなかった気がする。。うーん、残念。。。
最後のはなわの歌が一番笑えた(笑)はなわ上手い!
役者さんたちはお疲れ様だし、エンタメだけれど、これで数々の賞を受賞しているのもちょっと疑問。
あと、自分は関東出身だからこの関東の優劣がわかるけど、日本の他の地域の人はどうなんだろう?
星★★☆☆☆

翔んで埼玉

翔んで埼玉

  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: Prime Video

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