ポンミのエンタメ備忘録ブログ

日々観たり読んだりした備忘録

子宮頸がん・円錐切除手術受けてきた④

入院2日目(手術当日)

いよいよ手術当日。
昨晩21時より絶食、飲水は朝6時まで。
昨日看護師さんに、朝6時に声をかけに行くので
その時最後にお水の確認するね、と聞いていたので起こしてくれるものだと思って
目覚ましなどはかけなかった。

でも朝6時に声はかけられず、気づいたら朝6時8分。やばい、と思って水を飲む。
なんとなくわかってきたけど、病院の予定ってたまにアバウト。
やっぱり患者さんを相手にしているので、診察時間や処置の時間が読めなかったり
看護師さんの人数が少なかったりすると、対応に追われてしまったりするらしい。

手術は9時からの予定で、病棟を出て外来棟に行き、そこに手術室があるらしい。
朝6時過ぎに目は覚めたものの、8時半に着替えるまで特にやることもないので
ウトウトしたり、適当にテレビを観たりして過ごす。

ちなみにテレビは1000円で10時間のテレビカードだった。
私はポータブルのテレビを持っていたので持参したが、昨日試したところ電波が悪いのかあまりきれいに観られず
今日がずっと寝たきりになることを予測してやっぱりテレビカードを買っておいた。

8時半になり、手術着に着替える。
手術着は前開きのもので、肩や脇もスナップボタンがついているのでサイドからも開けるものになっている。
上半身に下着はつけず、昨日買った使い捨てTショーツを履く。
足には血栓を予防するために、いわゆるメディキュットのような着圧ソックスが渡されていたので
こちらを装着。履くの大変だから、と言われていたけれど着圧ソックスに慣れている私は難なく履けた。

手術に向かうには人体以外のものは全て外さなくてはならない。(かつら・入れ歯なども)
私は普段はコンタクトなので眼鏡をつけて、あとはマスクを装着して看護師さんと共に手術室に向かう。
普段は不織布マスクを使っているけれど、カサカサしたら嫌だなぁと思い
初めてアベノマスクを装着!肌に優しいガーゼマスクはこんな時ぴったり。

私の病室は病棟の5階だったが、2階の連絡通路まで降り、隣の外来棟の3階の手術室までスタスタと向かう。
帰りはストレッチャーで帰ってくると聞いているけれど、結構距離ありますよね?などと看護師さんと話しながら
手術室到着。

入ってみるとよくドラマで見るような、先生が石鹸で手を洗う場所があり
その向かいにあるベンチにいったん座らされて、昨日の麻酔科医やオペ看護師などが次々に挨拶に来る。
9時は朝イチの手術らしく、病院側も人がいっぱい。さわやかな音楽が流れ、ストレッチとかしちゃってる。
恐らく同じ時間帯に手術するんだろうという他の患者さんも来て、隣に座ったりしている。

そしてシャワーキャップのような帽子をかぶせられた後、さあ行きましょうとなり
いくつか手術部屋が並んでいたけれと、一番奥の手術室に通される。
手術室広~い!天井にはハチの巣みたいなライトがあり、これまたテレビドラマみたいだなぁなんて思いつつ
手術台に横になるように指示を受ける。

ここからはもうあれよあれよという間に進んでいく。
心電図・自動血圧計・酵素モニター・点滴の針などのセッティングで、胸・右手・左手と全部別のことが
わちゃわちゃと進んで行き、完了したら麻酔に移る。
横向きに寝るように言われ、昨日から説明されていた例の「エビ」になって体を丸める。
昨日オペ看護師に言われていた恐怖の局部麻酔がくるーー!!と身構えたが
はっきり言ってそんなでもなかった。痛いは痛いけれど、麻酔の効きが早く、痛い時間がすごく短いので
思ったより全然辛くなかった。これならインフルエンザの注射の方が痛いときがあるかな。

続いて本番の麻酔注射行くよ!押される感じしまーすと言われ、グーっとなにか背中を押される感じがあり
しばらくするとだんだんと右足がポカポカして温かい感じになってくる。
これは右半身が下になっていたので右側に麻酔が聞いてきた証拠で
そのあとはあおむけに直り、両足に効かせていく。
下半身はポカポカから正座して立ったときのようなしびれになっていった。

麻酔科医が氷を持ってきて、麻酔の確認のために体に当てていくので冷たかったら教えてと言われる。
その時、下半身は全く感覚がなくなると思っていたが、感覚は残るらしい。
しかし、冷たさを感じないということは痛覚がないので、痛くないよ、とのこと。
だんだんと麻酔が効いて、当たる感覚はあるが冷たさを感じなくなってきてはいたけれど
まだ左のお尻の部分とみぞおちに冷たさを感じるので、そのことを伝える。
同時に胸の前では帝王切開の時のような、なんていうんだろう、下半身が見えないように幕が作られ
また同時に、もう眠れるお薬入れてるからね~と伝えられる。


その後。
声をかけられて目を覚ますと、手術は終わっていた。
気がづかないうちに眠っていたらしい。お尻がまだ冷たいような気がすると伝えた時は
マジ痛かったらどうしよう。。なんて考えていたけれど、全く、なんの痛みも感じなかった。
ストレッチャーにコロンと移され、ガラガラと病室へ帰って行く。
しかも押してるのはついてきてくれた看護師さん1人だった。
行くときは長い道のりだな~なんて思っていたけど、まだ眠気が強く、ぼーっとしながら運ばれ
あっという間に病室に着いた。
そしてまた自分のベットにコロンと移され、ここから安静となる。

看護師さんに時間を聞いたら10時15分。
いろんなことがあったけど、たったの1時間15分で戻ってきたのだ。はや!!!
ここからまだウトウトして、次に起きたのは12時半ぐらいだったかな。
恐らく尿管がついているけど、下半身麻酔が効いているのでほぼ感覚なし。
両足のひざ下には血栓予防のためのポンプが装着されているのは振動や音でなんとなくわかる。
そう、腰椎麻酔のいいところは術後の下半身の感覚がないところらしい。
静脈麻酔でも腰椎麻酔でも、術後はベット上で安静にしなくてはならないらしく、尿管を付けるのも一緒。
でも、腰椎麻酔は尿管による違和感が麻酔のせいで感じにくい。
これは良かった。
尿管を付けたのは人生で初めてだけれど、意識しなくても自然に出るものなのだと初めて知った。
あまりにもしている感覚がないのでしていないのかと思ったけれど、しっかり出ていた。


午後になり徐々に上半身はなんとなく動かせるように。
そして不安に思っていた食料問題だが、看護師さんに聞いたところ
今コロナで面会が全面禁止だけれど、差し入れはOKとのこと!!
友達に連絡をして、パンとお菓子と雑誌を入り口に届けてもらえた。ありがたい!!!

飲水は看護師さんにお腹の音を確認してもらってから開始となる。
私は15時ごろだったかな?麻酔が切れてお腹が動いたのを確認しないと吐いてしまうので
必ずお腹の音は確認しないといけないらしい。
しかし、術後は腰椎麻酔の影響で明日以降頭痛が起きる可能性があるため
この日は頭を度までしか上げられない。

看護師さんが吸い口を持ってきてくれたけど、事前に用意しておいたペットボトルのお水にストローを差し込んでもらい
なんとか飲んでみる。
まだまだ夕飯の時間まであと3時間ぐらい・・・・
病院にいる時は手術タイム以外は時間が長く感じたな。
枕が違うせいか、眠っても1~2時間おきに起きてしまうし、しょっちゅうトイレに行きたくなった。
とにかく横たわったまま何もできないので、携帯をいじり、LINEや仕事のメールを返したり、映画を1本観たりして過ごす。

ごはんの18時前にはだんだんと下半身の感覚も戻ってきて、ひざは立てられないものの、寝返りのように左右になんとなく動けるようになる。
しかし、感覚が戻ってきたと同時に、尿管の違和感なのか患部の傷口なのか、少しジンジンと痛みを感じるようになってきた。
生理痛ぐらいの痛みだけど、これがもっと大きくなったら嫌だな~と思い、早めに痛みを訴えることに。
看護師さんが来て、痛み止めは点滴と座薬があるけど、点滴は眠くなるお薬が入っているから
ご飯中に眠くなるのもあれだし、座薬がいいんじゃない?と勧められる。

座薬。。。
これまた人生で初めての経験。お尻から入れるアレですよね?と拒否反応を示す私に
看護師さんは全然平気だよー!一回試す価値あり、とおススメしてくる。
看護師さんのおススメを聞いて、しぶしぶ座薬にチャレンジすることに。
さー入れるよ~片足ひざ立てられる?と聞かれ、あおむけのまま片足のひざを立てると
手際よくパパっと挿入してくれた。一瞬の違和感の後、まっったく違和感がなく
ね?言ったでしょ?と看護師さんが優しく微笑んでた。座薬クリア!!


そして18時、いよいよ昨晩以来の待望のごはんーーー!!
しかし例によって頭が30度しか上げられないため、どうやって食べるの?状態に。
看護師さんの「みんな横から食べてるよ」というアドバイスをもとに、ご飯を頭の横のテーブルに置いてもらって
横を向いてスプーンでなんとか食べることに成功。

相変わらずヘルシーな内容のご飯を完食し、それから何となく動画を観たり
差し入れされたパンやお菓子を食したりして21時の消灯を迎えた。
消灯時に痛み止めの点滴をしてくださいとお願いする。
痛み止めの点滴導入。眠れるお薬が入ってるって言っても、携帯見たりテレビ見たりしたら
目が冴えちゃうから必ず眠れるってわけでもないよ?と言われていたけれど
かなりぐわ~んとくるものがあり、ごはんの時にこの点滴しなくて良かった、、と看護師さんの的確なアドバイスに感謝した。

この日はこの点滴に便乗して早く入眠。
入院3日目に続く。