ポンミのエンタメ備忘録ブログ

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dele3(ディーリー3)

dele3(ディーリー3) 本多 孝好著 読書メモ

ドラマがきっかけで読んだdeleシリーズの第3巻。
故人により託されたデジタルデータを極秘に削除する会社を運営する車いすの圭司と
そこで働く妹を亡くした祐太郎の物語。
依頼人が死ぬと通知があり、祐太郎が死亡の裏どりを取った後に、依頼のデータは誰にも見られることがなく
圭司がしっかりと削除するのが基本のルール。

前2巻は依頼主とのストーリーがいくつか収録されている他に
祐太郎の妹の死に、実は圭司の父親が関わっていたという事実が明らかになっていくというもの。
一体依頼人はどんな理由でどんなデータを消したかったのか?
これに迫るストーリーがミステリー仕立てで非常に面白い。
圭司と祐太郎のコンビが絶妙で、特に祐太郎の話口調はリアルな青年の話口調をよく捉えているし
人柄がわかりやすい。



感想(ネタばれあり)

確か前巻のラストは、祐太郎がずっと「削除されていくデータ」に疑問を感じていて
「俺だったら死んだ後、絶対に残しておきたいデータを守る仕事がしたい。」と言って事務所を辞めていったような気がするが
読み始めて何となく前巻のラストを思い出し、今2人は一緒にいないんだと理解。
圭司が突然いなくなってしまった、という状況からスタートするが、2つのストーリーが収録されている本巻のうち
1話目の7~8割は圭司が不在のまま進む。
前巻?に出てきた中学生のナナミと祐太郎が圭司を探すというストーリー。
「夏目」という元圭司の相棒?のデジタルモンスターが圭司を監禁?していたのだけれど
結局解放してくれたし、何が言いたかったのかよくわからない展開で1話目終了。

2話目は再び事務所に戻った祐太郎が、圭司とともに仕事をするいつものストーリーに戻ったけれど
今回は前話で登場したナナミも一緒に仕事を進める展開。
こちらは前巻同様に依頼人の隠された想いをめぐるミステリーになっていて、ある程度すらすらと読めたけど
1話目の内容が大きな話になっちゃったけど、結局何だったろう…という内容で、期待していた依頼人絡みのストーリーがひとつしか読めなかったのがとっても残念。

星★★★☆☆

dele3 (角川文庫)

dele3 (角川文庫)

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